【注意喚起】窓ガラスの熱割れ
今回、お客様宅にて発生した「窓ガラスの熱割れ」について、お客様の了承を頂いて情報共有させて頂きます。
「窓ガラスが割れている」というご連絡をOB施主様からいただき、駆け付けたところ、樹脂サッシのトリプルガラスの一番内側が割れていました。
「熱割れ」と考えられる割れ方で、ガラスのある場所と他の場所との温度差が大きくなることで、温度の高い方の膨張に低い方が追い付かず、割れる現象です。(冷めたグラスに熱湯を入れると割れるのと同じ状況です)
お施主様からのヒアリングや調査を続けたところ、結論としては、窓から入ってくる太陽の日差しが強かったので、座布団を干す感覚で、窓に座布団を立て掛けていたところ、そこに直射日光が当たり、ガラスの「座布団が接している部分」と「座布団が無い部分」の温度差が大きくなり、割れたことが原因と結論付けられることになりました。
判断が難しかったのは、写真の通り、外1mくらいのところに薪ストーブがあったため、その熱の影響も可能性としてあったことでした。しかし、お施主様にご協力いただき、薪ストーブの点火前後で窓ガラスや枠の温度を計測しましたが、薪ストーブの熱気や輻射熱の窓に対する影響はほとんど見られませんでした。
もう1つの可能性として直射日光による熱が想定されました。というのも、同様に座布団を置いた2階の窓ガラスも割れたためです。
この時、もう一度実験的に座布団を置いて頂き測定したところ、直射日光が当たって座布団とガラスの間の温度が5分で8度ほど上昇しました。座布団が断熱材のように働き、座布団とガラスとの間の熱が逃げにくく、温度が上がっていったと考えられます。
割れたのは朝方ということで、気温が低いところで朝日が座布団にあたって余計温度差が大きくなったと考えられます。
何℃の差が付いたら割れるのか、メーカーは断言はしませんが、色々ともらった参考資料からは、熱割れという現象自体はありますので、窓ガラスの一部に今回の座布団のような熱が溜まるようなものを接したまま置いておかないようにして頂ければと思います。
今回、ガラス交換費用の大半はお客様にご負担いただきましたが、この注意喚起にご了承いただいたことに大変感謝申し上げます。とくに寒い時期に起こる可能性が高いと思われますので、当社のお施主様に置かれましては、ご注意頂ければと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。
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