断熱:最高性能≠最適性能
住宅の断熱性能のグレードに関して
断熱評定としてHEAT(ヒート)20と断熱等級があり
HEAT20で最高性能をG3
断熱等級で最高性能を等級7としています。
岡山県南においてG3の数値=0.26W/㎡K
等級7の数値=0.26W/㎡Kとなっています。
一般的には性能は最高がいいと考えますが、断熱に関しては
最高性能が最適になるとは限りません。
断熱性能が高いと、確かに暖房する期間も短くなる等で
暖房エネルギー(費用)が少なくなります。
しかし、断熱性能が高すぎると、住宅内に熱がこもり、冷房の期間が長くなり、
冷房エネルギー(費用)が多くなります。
実際に私の家でもおこったことですが、
私の家の断熱性能は0.3W/㎡Kで
HEAT20断熱等級の0.26W/㎡Kに比べて15%以上も性能は低いのですが
今年は11月になっても冷房をしなければなりませんでした。
このことから推測するとHEAT20、及び断熱等級の最高性能だと
私の家よりもまだ冷房をする必要があったと考えられます。
最高性能だと暖房期間は12月・1月・2月の3か月間と短くなりますが
冷房期間が3月・4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月の9か月間と長くなり
トータルの冷暖房エネルギー(費用)は増大します。
このことから断熱性能の最適値は必ずしも最高等級の性能とは言えません。
今までの経験と断熱に用する費用(断熱性能を高くすると費用も高くなる。)
も考慮すると、岡山県南で最適値に近いのは
HEAT20におけるG2(0.46W/㎡K)
断熱等級における等級6(0.46W/㎡K)
程度だと考えられます。
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