元旦の大地震
元旦の能登半島の大地震。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
そして、被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。
元旦の夕方にお正月気分は吹っ飛んでしまいました。
日々報道される被害状況に心は沈んでいく一方です。
建築に携わる者として何ができるか常に考えています。
ここではその一つとして、住宅の構造強度に関して書こうと思います。
今までの地震で倒壊しないだけでなく、避難所へ行くことなく
自宅で生活できる住宅を建築するには、住宅の耐震等級を
在来木造であれば構造計算(許容応力度計算)をして、等級3を、
枠組壁工法(ツーバイフォー、ツーバイシックス)であれば等級2以上を
必須とすることです。
また、同じ等級であっても実は使用する建材(耐力面材)の違いによって、
実際の耐震強度に違いが生じ構造計算では倒壊しないはずだった住宅が倒壊することもありえます。
このブログ上でどの建材(耐力面材)は良くて、どの建材はダメだ、
と書くことはできませんが実際の実験データはありますので、
お問合せいただければお答えすることはできます。
私が最初に建材により地震時の強度が異なることを知ったのは
2004年に発生した新潟県中越地震です。
当時良い建材だと言われていた建材(耐力面材)が地震で真っ二つに割れている
建築中の住宅の写真を見た時です。
それ以後、いくら国の基準に合格している建材であっても、
独自に調査して使用するかどうかを決定しています。
人の命を守る住宅創りには細心の注意を払わなければならないと常に心に刻んでいます。
国の認定を受けている建材ですが、当社の女性スタッフでも簡単に割れてしまいます。
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