YKKAP APWフォーラム
本日は、YKKAP社が全国17カ所で行っている
APWフォーラムの福山会場に行ってきました。
場所は、福山ビッグローズというイベント会場です。
今回は、E・EA推進協議会で一緒に勉強会などを
している理創ハウスの中野社長も同行されました。
会場内は、ご覧のように新商品を中心に窓を展示。
展示されていたのは全て両面樹脂サッシのいわゆる
「樹脂窓」ばかり。
両面アルミサッシは当然のことながら、アルミ樹脂の
複合サッシも展示はありません。
今回は、新商品のトリプルガラスの樹脂窓、
APW430シリーズの発表が中心です。
写真では分かりませんが、ガラスが3枚入っているので
ゴツイです。今までAPW330のペアガラスの樹脂窓を
見慣れているので、かなり分厚くなった感があります。
性能は、内外1度差の時の㎡あたりの熱を通す単位
「熱貫流率」で説明しますと、
APW430(トリプルガラス)が0.91(W/㎡・K)
APW330(ペアガラス)が1.67(W/㎡・K)
と、ざっくり言うと熱を通す量が半分ほどになります。
※どちらも縦すべり出し窓+FIX連装の値なので、
ラインナップ全体の平均値はもう少し大きい値になります。
重量も、ペアガラスから単純に1枚ガラスが増えて1.5倍に
なるのですが、面積の大きい窓で使うと断熱効果はかなり上がります。
ちなみに、まだ引違い窓、掃出し窓はラインナップにありません。
色も、内部は白のみなので、今後のラインナップの充実に期待です。
他には、下の写真はAPW330の防火認定窓です。
防火地域・準防火地域でも使える窓としての防火認定は、
全ての型で個別に認定を通して行かなければならない
厳しいルールが適用され、かなり時間がかかっている
のですが、一部の窓ではやっと認定がとれはじめました。
まだ一部の型式のみで、シャッターが必要なものもありますが
何とか今後防火窓が増えていってほしいところです。
それから、これはAPW330の新バリエーションです。
防犯性を持つ、細長い形状の窓。他にもいくつかの
新しいものが展示されていました。
展示の後は、商品紹介のセミナーと、
業界では有名な、パッシブハウスジャパンの森みわ氏による
ドイツの高性能住宅基準、パッシブハウスの紹介など
2020年の省エネ基準義務化に向けた世の中の動きを
思わせるプレゼンが催されていました。
当社では標準仕様でも十分満たしている基準ですが、
先日の業界新聞に掲載されていた統計では、
工務店の54%がその義務化される基準の住宅を
建てたことが無い、ということでした。
6年後には義務化、ということは、その基準以下の住宅は
建てることが出来なくなります。しかしそれは、住む人の
健康を考えると、6年後ではなく今からでもやるべきことのはず。
急に義務化すると世の中が混乱するので、経過措置で
2020年になっている基準です。
「まだやらなくていいから」と今年基準以下の住宅を建てると、
6年後その住宅は「建築基準法を満たさない、建てては
いけない住宅」になります。
これから検討される皆様は、そういった目線で住宅を選ぶことが
賢明ではないかと思います。
また、何度かお伝えしておりますが、その2020年の基準には、
気密性能の制約が全くありません。この点は自己防衛が必要となります。
建てられる際には、気密性能の確認をお勧めいたします。
皆様のご参考になれば、幸いです。
コメント