命を守る家

2008/01/12


家というのはそこに住む人の命に関わるんだということを建築する側はもちろんこれから家を建てる施主の方も本当に真剣に考えて頂きたいと思います。
例えば、阪神大震災の時に実に約6千数百人の方が家の中で亡くなられました。「家の中」です。もし家が堅牢だったとしたら9割は助かったと言われているのです。この事実を私たち建築側はもちろんこれから家づくりをされる施主側も本気で認識するべきです。
将来の未来がある人の命が家の性能によって失ってしまうわけですから。
「家はそこに住む人の命が懸かっている」という事を心に刻んでおいて欲しいです。私たちはその事を心に刻んで取り組む必要があります。
シックハウスの問題にしても建材の中のホルマリンが体の健康を害するという事がわかっています。しかし法の規制はほんの3~4年前に施工されたばかりです。規制をクリアしているものの決して安全とは言えないところがありますがしかし規制が始まる前は人体に影響のある害のある建材がどんどん使われていたわけです。
ほとんどの方は「新築の家の匂いがするなあ」と感じていたのは実はホルマリンの匂いだったのです。
部屋の中の環境が悪いにいるだけでもしかしたら寿命が縮んでいたかも知れない。本当だったら80年生きられたのに空気の悪さ、ヒートショックによる脳卒中によって60数歳で命を落とされるかも知れないのです。
建物がその人の寿命を縮めている、でも建築会社は決して咎められることはありません。これがもし人に怪我をさせたりすると罪に問われます。
そういう意識が建築会社側も希薄だし家を購入する側の方も意識は低いと思います。
家づくりは命がけなんだという事を心に留めて真剣に慎重に冷静に判断して頂きたいと思います。
Qどうやって建築会社を選んだらよいのでしょうか。お客様の方もフットワークと努力だと思います。まずは建築会社のなるべくトップに会うこと。大手ハウスメーカーは経営者に会うのは難しいかも知れませんがある一定の大きさの会社であれば技術のトップの方に会うのは可能だと思います。
会って「本当に技術があるのか」それとも「お金儲けに興味があるのか」は数時間話せばわかるはずです。しかし「口ではいい事を行っても本当はどうかわからない」という事があります。
だから1年ぐらいかけてその建築会社が建てた建物を季節に応じて見ることだと考えます。できれば建築会社を介さない時に実際に住んでいる方に話を聞いてみるとよいと思います。
そして60坪ぐらいまでの建物であれば12畳のエアコン2台で全室冷暖房が効いているかどうか、最新の家を見学して匂いがあるかどうかは真剣にみればわかるはずです。
決してデザインや設備機器、間取りのみにとらわれるのではなくて「本当に性能がある家かどうか」を自分の命と未来がかかっているというお気持ちで判断頂きたいと思います。家というのはそこに住む人の命に関わるんだということを建築する側はもちろんこれから家を建てる施主の方も本当に真剣に考えて頂きたいと思います。
例えば、阪神大震災の時に実に約6千数百人の方が家の中で亡くなられました。「家の中」です。もし家が堅牢だったとしたら9割は助かったと言われているのです。この事実を私たち建築側はもちろんこれから家づくりをされる施主側も本気で認識するべきです。