震災時、建物の問題で亡くなった人は・・・。

2009/11/19

阪神淡路大震災の被害で、個人的に

大きく認識が違っていたので

ちょっとばかりご報告。

今までは、この震災で建物が原因(倒壊による圧死など)が

約8割と言うように記憶し、ことあるごとに

それを言っていました。

最近のある業界新聞の中で

東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学

国際研究センター長(長い!)の目黒公郎教授の

講演が載っていました。

その中で、同震災の犠牲者の死因の内訳を

明記した上で、

「消化活動に問題が無いとは言えないが、

建物にさえ問題が無ければ逃げ出せた可能性があったのです。

実に95%以上の人が建物の問題で亡くなっているのです。」

と言う報告をしました。

 

・・・なんと95%以上!  殆ど の被害者の方々は

建物が倒壊したりしなければ救出できたはずだったのです。

その中でも、建物による圧迫による窒息死が53.9%で

1967人。

圧座損傷による圧死が12.4%で452人。

家屋の下敷きになって逃げ遅れての焼死・全身火傷が12.2%

444人などなど。

 

建物のデザインや、設備などを云々する前に

どれだけ強い地震に耐え、倒壊を防ぐ建物を

造れるかを優先すべきだと思います。

 

弊社ホームページを

ご覧になり、お問い合わせを頂く皆さんの中でも

阪神淡路大震災を経験された方や

関東・中部地方にお住まいで、

東海地震を心配されている方は

地震に対する意識も高いのですが、

岡山の方は、地震は来ないもの位の

認識しかないように思います。

 

耐震のセミナーや、災害対策のセミナーへの

参加者数の違いがその差を

物語っています。

 

コスミック・ガーデンでも、もともと耐震性の高い

ツーバイフォーをベースに、制震テープや

壁倍率のアップ、スタッド(柱)の本数のアップや

基礎配筋の直径アップと強化をしています。

 

高いお金を払って、地震の時に我が家に

押しつぶされては何にもならないですからね。

 

地震は必ず岡山にも来ます。

そのとき、外に脱出するよりも

我が家の中が一番安心。

と言う風になってるとどれほど心強いか・・・。

 

これから家を建てようとしている皆さん。

その辺りも、しっかり観察・検討して

下さいね。

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