震災時、建物の問題で亡くなった人は・・・。
阪神淡路大震災の被害で、個人的に
大きく認識が違っていたので
ちょっとばかりご報告。
今までは、この震災で建物が原因(倒壊による圧死など)が
約8割と言うように記憶し、ことあるごとに
それを言っていました。
最近のある業界新聞の中で
東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学
国際研究センター長(長い!)の目黒公郎教授の
講演が載っていました。
その中で、同震災の犠牲者の死因の内訳を
明記した上で、
「消化活動に問題が無いとは言えないが、
建物にさえ問題が無ければ逃げ出せた可能性があったのです。
実に95%以上の人が建物の問題で亡くなっているのです。」
と言う報告をしました。
・・・なんと95%以上! 殆ど の被害者の方々は
建物が倒壊したりしなければ救出できたはずだったのです。
その中でも、建物による圧迫による窒息死が53.9%で
1967人。
圧座損傷による圧死が12.4%で452人。
家屋の下敷きになって逃げ遅れての焼死・全身火傷が12.2%
444人などなど。
建物のデザインや、設備などを云々する前に
どれだけ強い地震に耐え、倒壊を防ぐ建物を
造れるかを優先すべきだと思います。
弊社ホームページを
ご覧になり、お問い合わせを頂く皆さんの中でも
阪神淡路大震災を経験された方や
関東・中部地方にお住まいで、
東海地震を心配されている方は
地震に対する意識も高いのですが、
岡山の方は、地震は来ないもの位の
認識しかないように思います。
耐震のセミナーや、災害対策のセミナーへの
参加者数の違いがその差を
物語っています。
コスミック・ガーデンでも、もともと耐震性の高い
ツーバイフォーをベースに、制震テープや
壁倍率のアップ、スタッド(柱)の本数のアップや
基礎配筋の直径アップと強化をしています。
高いお金を払って、地震の時に我が家に
押しつぶされては何にもならないですからね。
地震は必ず岡山にも来ます。
そのとき、外に脱出するよりも
我が家の中が一番安心。
と言う風になってるとどれほど心強いか・・・。
これから家を建てようとしている皆さん。
その辺りも、しっかり観察・検討して
下さいね。
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