緊急経済対策案で感じたこと。
様々な経済政策が見えてきました。
大型補正予算案が決定した中には
もちろん、我々住宅業界に関係するものも
多々あります。
そのひとつに、「省エネ+バリアフリー化」することで
国交省から補助金が出るというものです。
主にリフォームの話になってしまいますが
改修前後で10%以上の省エネ性能向上が
有れば、上限50万円までを想定。
これと同時に、バリアフリー改修を行えば
1戸当たり25万円。
つまり、最大で1戸あたり75万円の
補助が受けられるようになります。
(ただし、予算案なので、まだ決定ではありませんが・・・)
私たちとして心配なのは、上記の10%以上の・・・
と有りますが、あくまでも書類の申請と
計算上の結果ということで
工事完了後、実測や個別シュミレーションを
しなさい。というものでは無いということです。
これは新築の「Q値」計算と同じで
すべての素材(断熱材や日射遮蔽物)が
100%の性能を発揮したとして。のものです。
施工が雑であったり、そのあたりのノウハウの無い
業者が工事してしまった場合、実際の性能は
計算値とは程遠い物となります。
税金から出る、補助金が
いい加減な工事に対しても、申請書類上問題が
無ければ 出てしまうのは考え物だと思うのですが・・・。
また、あるアンケート(新建ハウジング実施)の
データによると、住宅取得予定者(家を建てよう、中古も含め家を
買おうと思っている人々)1000人中、
約7割が費用がかかっても
省エネ性能を向上させたい。
という認識があることが分かりました。
ゼロエネ住宅についても、2割以上の人が
初期費用300万円以上割高になっても
実施したい。という意向を持っていることが
分かりました。
計画予算や世帯年収の多いほど
肯定的とのこと。
省エネ性能が高いということは
10数年前から私たちにとっては
当然のこと。
震災がー。
電力(原発)がー。
なんてことに関係なく、住む人にとって
様々な恩恵が得られます。
逆に言えば、一定の性能の無い家を
今建てるくらいならば、時期が来るまで
(所得が上がるとか、自己資金増額または親援助を
もらう、最終的には子供の成長後でも)
家作りを待つ。という考えも必要です。
・・・とりあえず、家賃並みで。
・・・とりあえず、一戸建てで。(家のようなもの)
といった行動にでると、必ず安物買いの銭失いに
つながります。(光熱費が高い、資産価値低下が早い
短期で高額の修繕・補修が必要などなど)
上記のような私の意見に、異論を唱える方々も
いらっしゃるでしょうが、今一度じっくり
家作りを真剣に、慎重に考えてはいかがでしょうか?
国の政策としても、補助金のみならず
住宅ローン控除の限度額引き上げなど
ほかにも、マイホーム取得を
後押しするものがたくさん出てきそうです。
ちなみに、太陽光発電の買取金額が
原稿1kw42円→30円台後半に訂正する
案も出てきています。
そうなると、「元が取れる、取れない」の
計画も変わってきてしまいますよね。
その場、その場の施策や補助金額に
惑わされること無く、間違いの無い
家作りをしてもらいたいものです。
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