まだまだ理解されてない・・・

2012/07/06
震災以降、「節電」 「省エネ」 を国全体が

本気で考え始めています。

 

これは、皆さんもよく理解されていることと

思います。

 

大手ハウスメーカーが 主導している

「スマートハウス」 もその一つなのでしょうが、

よくよく見てみると そのほとんどが

使用電力の見える化と 電気自動車を

蓄電池替わりにするとか、

太陽光発電や 燃料電池メーカー(要は家電メーカーなど)が

喜びそうな 「設備」 をセットで乗っけましょう。

というものです。

 

確かに 使用エネルギーの 「見える化」は

省エネ意識の向上には効果があります。

リフォームなどでは このやり方もいいと

思います。

しかし、これから家を建てよう。という方なら

その設備に 多大な資金を向けるより

まずは家自体が省エネになる 断熱・気密性能を

持たせる方が先だと思います。

 

いくら 省エネ性能が高い家電を入れてみても

電力を使うことに変わりはなく、従来の性能の家では

そのエネルギー(暖房や冷房)は

ダダ漏れになっています。

 

 

また、時節のいい時期なら 窓を開ければ

自然の摂理で建物内の温度や湿度を

下げたり、屋根の軒や庇(ひさし)で夏の強い日射を

カットして屋内の温度上昇を防いだり。。。

建物のデザインの一つとして 有効な設計をする

必要があると思います。

 

 

いまだに 同業者(建築業・設計事務所・工務店など)でも

断熱性能が高い 「高気密・高断熱住宅」は

年中 窓を閉め切ってエアコンなどで空調しなければならない。

24時間換気の機械に頼って 計画換気を行わないと

「窒息」する。

などと わけのわからない事をフツーに

言う人がいます。

ひどいのになると 高断熱・中気密住宅が良いんだ。

と 言う人も居る始末。

何をもって中気密というのか?摩訶不思議。

 

コスミックで建てられた OB施主の皆さんが聞いたら

バカにされるような 自称プロがまだまだ多いのです。

 

上記したように 季節のいい時には

当たり前に 窓を開けて換気すればいいし

外と中を一体化しても 気持ちいいのです。

掃除をするときには 窓を開けるのが普通です。

 

高気密・高断熱を 本当の意味で理解できていない

同業者は ここを勘違いしているのです。

 

お金をかけて 空調(エアコンや暖房器具稼働)しているときに

窓や玄関ドアなどを閉めているのに 「隙間風」で

逃がしてしまっていたり、冬の冷たい空気が屋内に

侵入したり。は困りものです。(従来型はすべてそう。)

 

窓を閉めているのに 閉まっていない状態。

きちんと閉まる。密閉できる。

開ければ 開放できる。

夏場・冬場の外気温に いちいち左右されない

室内空間。

閉めた時には、外からの雑音・騒音が

気にならない。

 

これらは、皆さんが普通に必要としている

コトですよね。

 

デザインや材料(木材の種類)・設備機器・間取りを

考える前に 当たり前にやっとかないといけないことが

高気密・高断熱性能の向上なのです。

 

見えにくく 面倒な コトでもあり

コストアップになるので 「売りにくい」 建物として

てっとり早く 商売したい 同業者には敬遠されるのだと思います。

 

「省エネ」 「節電」 を叫ぶのであれば

まずは そこからだと思います。

 

・・・でも 本当に第一順位なのは

建物の「強度」(地震に強い)なのです。。。。

いくら 高気密・高断熱性能が高く・省エネでも

阪神大震災クラスの地震で 倒壊してしまったり

お住まいの方の命が守れないようなら

なんの意味もないですから。

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