内窓(4)データ報告

2014/03/15
内窓シリーズ第4回目、今回は、取り付け前後のデータを

ご報告をさせて頂きます。

 

元になるデータは、定期的に温度と湿度を記録してくれる

「データロガー」で記録した、寝室の窓のすぐ下の温度です。

上の写真の☆の場所あたりに、2月中旬~3月中旬に置いて記録をとりました。

(内窓の取り付けは、2月28日です。)

内窓を取り付けてから外も温かくなってしまったのですが、

取り付けの前後で外気温が近い動きをしている辺りを抽出して

ご報告します。

 

まず、内窓を付けていない、今年の2月8~10日の

3日間のグラフです。

赤が寝室窓下の温度で、緑が外気温(気象庁の岡山市のデータ)です。

 

次に、内窓を取り付けた後の、3月6~8日のグラフです。

 

外気温が下がる、日没から明け方までの効果を比較するため、

両方のグラフの□で囲んでいる時間帯(16時~翌朝10時)に

ついて、外と中の温度の平均を出しました。

 

内窓なし・・・外気温の平均2.9度、室内窓下の平均17.1度

内窓あり・・・外気温の平均2.3度、室内窓下の平均18.6度

 

ということで、外気温の平均が0.6度低い状況で、

室内の窓の下の温度は、1.5度高いという結果です。

 

部屋の状況を簡単に説明しますと、この部屋は寝室で、

室内の中心付近の温度は18~19℃程度です。

エアコンは室外の廊下に20℃設定で暖房運転していますが、

吹き出し口が部屋に向いていないので、エアコンが効くには

かなり時間がかかる場所です。

(なので、内窓がない時は外気温が下がるとコールドドラフトの

影響をエアコンが防ぎ切れておらず、窓の下は16度台まで下がる)

 

この結果からは、コールドドラフトが起こる場所で、1.5度程度は

気温の低下を防いでいると言えます。2週間ほどのデータをとりましたが、

全体をざっとみても、おおよそ1~2度程度の差があるように見えます。

(外気温が違うので、全体を集計しての比較が難しいのですが)

 

樹脂・アルミ複合サッシのペアガラスの手前に、樹脂サッシの

ペアガラスが付いたので、「トリプルガラスよりさらに1枚多く、

サッシも2重になり気密性も上がっている」と思えば、差が

あるのは当然ですが、特に寒くなる時間帯や窓の付近では、

体感でもかなりの差を感じることができます。

 

残るは、電気代です。

窓から遠くにある20度設定のエアコンの負荷が軽くなっているかどうか…

建物から逃げる熱の量が減っているはずなので、論理的には暖房負荷が減り、

エアコンの消費電力量は減っているはずですが、社長宅にあるような、

エアコンの電力量だけを計る設備を持っていませんので、来年の1,2月の

電気代の請求書を見て、総合的に判断するしかありません。

 

というわけで、電気代の比較は、また来年ご報告いたします。

皆様、覚えていてくださいねー。

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