これから建築の方にお薦めの図書
住宅に関して詳しい方が大変多いと思います。
私も及ばずながら、自宅を建築するときは色々な本を読みました。
その中で、お薦めの本を一冊、ご紹介いたします。
書籍名: 建てどき
作者: 藤原 和博
出版社: 情報センター出版局
発売日: 2001/03/23
「よのなか科」「処生術」「坂の上の坂」等で知られる、藤原和博さんの著書です。
古いものなので、もう続編の単行本が出ているようです。
この本の内容は、特に「家を建てる」ということに取り組む際の姿勢や
考え方において、大変参考になりました。(技術仕様は置いておきます)
本書は、藤原さんがご自宅を建てる際の記録をベースにしていますが、
ご近所様への事前のご挨拶の方法は、方法や文例も含めて殆どそのまま活用させて頂きました。
他にも家族にも参加してもらう方法等、家創りの際にイメージしておいた方がよい
と思えることが、色々と載っていました。
巻末には、藤原さんご自身が参考にされた書籍が載っており、そちらも参考になります。
家創りの後半では、細かい部品や仕様の調整に入り、キッチンやトイレなどの装備品、
壁や床の材質、収納、窓、、、幾らでも決める事があります。
こんな家作りの詳細仕様決めの段階を、「1000本ノック」と表現していますが、
まさにその通り。私は980本くらい家内に打ってもらったような気がしますが・・・
ところで、共感はしたものの、結局どうだったのか?と思えることが一つ。
本書の中で、家のデザインや色決めについて、
「一つのテーマが決まっていれば、何か迷った時にはそのテーマを拠り所に
『決め戻す』ことができます」
という内容が書かれています。
藤原和博さんは、お持ちだった絵画(リャドの絵だったかな?本物の)にしたそうです。
また ある友人は、家を建てる前から、中心になる色を決めていたそうです。
でも、我が家にそんな象徴的なものはなく、一つ一つ考えて、決めていきました。
今、思い返すと、リビングに決めたクロスの存在感が大変強く、
結果的にそれが無意識のうちに中心になった感があります。
とりとめのない話で恐縮ですが、これからお考えの方はご参考になれば幸いです。
OB施主の皆様も、これから考えるのなら!とお勧めされたい書籍等がありましたら、
この場でもご紹介しますので、また教えて下さいね。
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