エネマネハウス2017
と言いたいくらい目が回っている師走このごろですが、
以前から予定していたので、大阪まで行って
「エネマネハウス2017」を見てきました。
エネマネハウスと言いますのは、
「学生が考えるZEH(ゼロエネ住宅)」
ということで、数校の大学と企業が協賛して
温熱環境と最先端の技術・設備を用いた
近未来の住宅の提案コンペです。
しかも実邸を建築してデータ計測もしています。
今回3回目で、1,2回目は東京だったので
行っていないのですが今回は大阪で近いので
行こうということに。
会場は、大阪駅のすぐそばの広い敷地で
行なわれていました。
よし、入ろう!!と入り口に近づくと、帰ろうと
している東京大学の前准教授にばったり。
「今回は東京大学は出していないけど、出展された
大学の皆さん、先生方は大変だったと思うので
じっくり見てください」とのこと。
確か第1回で前先生の研究室がグランプリ?を取った
はずですが、今回は関西なので不参加のようです。残念。
5つの大学の建築学科がそれぞれ競い合って
実邸を展示しています。
詳細は記載しませんが、各校とも断熱や設備、
パッシブ設計などに様々な検討・工夫が凝ら
されていました。
また時勢からか、全体的に、
「30~40年の古い住宅を高断熱省エネ仕様に改修」
というコンセプトで提案されていたものが
多かったのですが、各建物に使われている建材
(窓・断熱材・設備など)は協賛メーカーさんの
無償提供だそうで、広告宣伝も兼ねているから
でしょうが、現実的に幾らかかるのか?
という高性能、高級素材がふんだんに使われて
いました。ウラヤマシイというか何と言いますか・・・
近畿大学の建物の中で見ていると、大阪の温熱環境に
詳しい知り合いの設計士の方ともばったり。
近畿大学の建物の仕様を監修されたということで
いろいろとお話を聞くことができました。
そこで聞いたのは、最近の日本の大学の
建築学の教育の場では、ヒートショックや
断熱気密もしっかり盛り込まれており、
内部温度差のない建物を建てることの重要性を
理解した学生さんが次々に卒業されて世に出て
いるとのこと。
5年後、10年後には寒くない家が当たり前に
なっているかもしれないですね。
そうなっていればエネルギー問題や医療費など
色々な問題が良い方向に進むのでは・・・
日本も実質的・本質的に問題を解決する国に
変わって行って欲しいと願いつつ、速攻で
大阪を後にして事務所に戻ったのでした。
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