エネルギーの住み分け?

2011/04/05

今回の東日本大震災により

原発問題や、計画停電、石油の供給不足などにより

様々な方面で深刻な状況になってきています。

 

岡山ガスの担当者の方に聞いたのですが、

都市ガスの供給地域で、かなりの広範囲にわたって

ガスがストップしている仙台市内では、

現在、全国のガス会社から、総勢3000人体制で

復旧に当たっているそうです。

 

 

毎日、ほぼ20,000軒のペースでガスを復旧しているとのこと。

 

今回の電力問題で、今まで国内全体が

電化住宅に流れていくような風潮があったのですが

今はブレーキがかかっています。

 

 

停電地域では、エコキュートなどお湯を沸かす機器は

機能しない上、IHクッキングヒーターは作動しません。

比べて、プロパンガスを利用しているお宅では

かなり早いうちから、お湯を沸かして体を拭いたり

暖かい食事が摂れたりしています。

 

都市ガスも順次使えるようになっていますし・・・。

 

 

電気は復旧自体はそれなりに早かったようですが

計画停電により、実生活での便利さは失っています。

 

 

 また、TVなどでもコンセントは抜いておく様にと

広報していますが、コレは阪神大震災のとき

広範囲に一気に通電したために

あちこちで火災が起きしまった教訓のためです。

 

 

電気と違いガスは一軒、一軒 担当者が安全を確認したうえで

開栓しているので火災にはなりません。

この作業は、電気ではなかなか行えないそうです。

 

 

また、自家発電を考えるようになった人も多く、

今まで少し地味だった、「エコウィル」(ガスでホンダ製エンジンを動かし

発電するシステム)が注目を集めています。

 

ただ、コレも発動させるために電気が必要なため

始動させる方法が、「手動」 になれば、可能性がぐっと広がります。

 

事実、「鳥取ガス」 では 改造により

クランク方式(むか~しの自動車のように手でクランクを

回し、エンジンを始動する方法)で 電気がなくても

動かすことが出来るようにしています。

 

 

また、ソーラーパネル(家庭用で屋根に載せるタイプ)による太陽光発電を

考えている方も多いようですが

基本、コレは電気が供給されている状態でなければ

意味がありません。

 

発電した電気を、そのまま蓄えることが出来ない上、

そのまま自宅で使用するようになっていないからです。

 

 

原発が今までどおりに稼動できない状況の中

火力発電 (石炭はCO2問題あり、重油使用では

コストが合いにくい。) が当面主力となりそうです。

 

そうなると、燃料はほぼ無尽蔵にあると言われる

天然ガスとなりそうですが、すぐには無理そうです。

 

東電は、時期発電方式を

「ガスタービン」による、発電にシフトする計画が

有るようなので、ガスを売ってもらう電力会社という

図式になります。

 

 

いずれにせよ、様々なエネルギーの組み合わせや

災害時の復旧のスピードの違いや

安全性。勿論コストも重要な問題なので

これらも考慮して どの選択が一番有利なのかを

考えていかなければなりません。

 

コレが、エネルギーの住み分けとなります。

 

 

ちなみに、全国的に 電気料金(深夜電力も含め)は

上がります。

 

ガスや石油もアップは確実です。

 

これらの価格設定は自由なようで

実は、国が多少操作しています。

 

エネルギー事情、復興への資金、

各方面への補償金 をエネルギーコストとして

国民から満遍なく集める計画とも思えます。

 

 

今までとは、全く違った まだ一般の人たちが

知らない 次世代型のエネルギー供給システムが何種類か

あることは聞いています。

 

公開、利用できるまでの更なる開発スピードが

今回の震災で上がることを祈っています。

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