既存建物の地デジ化

2011/03/31

地デジの完全移行まで あと4ヶ月を

切ってしまいました。

 

もうかなりの世帯で、地デジ化が終わっているそうですが

それでもまだまだ アナログのお宅も残っているようです。

 

そんな中、地デジのUHFアンテナは

あげたものの、イマイチ映りが悪いとか

ブロックノイズ(モザイクのようなブレが画面に出ること)が

ある場合、従来の配線をそのまま利用していることが

原因になっていることが多いそうです。

 

アナログ用の配線は利用できるのですが、

実際は、「線」 のつくりが少々違うのです。

 

アナログの場合 中心に銅線がありそれを樹脂が包んだ状態で

その周りに銅線のメッシュが巻きつけてあります。

最後に、ビニールチューブで終わり。 なのですが、

地デジ用は、樹脂とメッシュの間に

もう一枚シートが巻きつけてあります。

 

外部からのノイズを拾わないようにするためです。

 

また、地デジの配線(受信)は非常にデリケートで、

昔の配線工事のように、接続部を剥いたら、ねじって結んで

ビニールテープで巻いたような工事だと

極端に映りが悪くなります。(場合によっては、全く映らないことも・・・)

 

なので、古い家に地デジアンテナを上げていても

地域的に受信状態が凄くいい場所にも係らず

「ブースター(受信増幅器)」 をつけている家を沢山見かけます。

 

 

配線をやりかえれば、高価な「ブースター」を

付けなくても 大丈夫だったお宅は多いはず。

 

しかし、屋根裏などの後から入りにくいところに

配線を通していたりすると、線をやりかえるより

手っ取り早く、ブースターで目いっぱい出力を

上げて 映しているといった方が、工事業者にとっては

楽なのです。

 

管の中が詰まりかけてるのに

水圧を極限まで上げて 給水しているようなものなのです。

 

 

また、配線を木材や壁に固定するとき

ステープル(ホッチキスの玉の大きいヤツ)を

力いっぱい打ち付けて、線がつぶれていることが多々あります。

 

TVアンテナ線専用品なら、問題になりにくいのですが

汎用品だと なりやすいそうです。

 

当社で工事した場合、配線は専用品を。

留め付けは、やさしく専用ステープルで固定します。

 

既存住宅の場合でも、可能な限り配線を引きなおした方が

確実に、無駄なく 鮮明な画像が楽しめます。

 

 

地デジ化ひとつとっても、見えない裏方で

いろんなことがあると言うお話でした。

 

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