スマートリモコン入門
というご質問を見学会などでよく頂きます。
「基本はその通りで、他に最近ではWIFI対応でスマホのアプリから操作できるエアコンもあります。」というご回答をさせて頂いていますが、最近は「スマートリモコン」がかなり沢山発売されているので、エアコンメーカー側の公認も保証もありませんが試しにと思い、1台テスト用に購入しました。
比較ブログなどをいくつか見た上で、欲しい機能がありそうなものの一つを選びました。
「ラトックシステム」というメーカーのスマートリモコンです。
テレビや照明なども操作でき、スマートスピーカー(「OK Google, 電気消して!!」ってやつです)とも連携できるのですが、話が広がるのでまずはエアコンへの単純操作で確認です。
箱を開けると、こんな小さいユニットが登場。
裏はこんな感じです。
下記は屋根裏エアコンで実際に使用する場合の簡単なイメージです。
スマホの専用アプリから無線LAN通信経由でスマートリモコンを操作します。
スマートリモコンからエアコンへは、通常のエアコンのリモコンと同じ赤外線信号を使って指示を出します。
つまり、
・スマートリモコンがWIFI通信できる環境がある
・スマートリモコンからエアコンに赤外線が届く
・スマートリモコンに電源が接続できる
という条件が必要です。
次に、専用アプリをダウンロード、ということでiPhoneでApple Storeに行くと・・・
専用アプリはありましたが、評価が2.2ととっても低い・・・
コメントを見ると「突然動かなくなった」などの本体に関する感想やクレームも。
フリーのアプリがある場合は、ここを見てから機器を選ぶ手もありますね。
ちなみに迷ったもう一つの機種「Nature Remo」のアプリは3.3でした。
こっちの方が品質がいいのかな・・・
話を戻して、専用アプリ(評価2.2)を入れました。
次に、操作したいエアコンのリモコンの信号を、スマートリモコンに登録することになるのですが、代表的なメーカーと機種のリモコンデータはあらかじめ入っている中から選べるので登録は不要です。
コスミックの事務所にあるダイキンとコロナのリモコンのデータを探して設定しました。
エアコンを選ぶと、機種に指示を出す画面に入ります。
ここの上部の6つの丸いボタンは、メーカーや機種によって変わらないようです。
機種の独特の機能については、画面の一番下のように「再熱除湿24℃」や「内部乾燥」というように個別に記憶させることが出来ます。
(方法は、本物のリモコンを「再熱除湿24℃」にして、エアコンではなくスマートリモコンに向けて信号を送って、スマートリモコンに覚えさせるという驚きの方法でした。)
これで実際に事務所のエアコンを動かしたりしてみて、成功しているように見えるのですが、悩ましいのは、例えば「再熱除湿24℃」で信号が飛んでエアコンがその通り動いているかどうかは、エアコンには表示されないので、その後のエアコンの所業を観察して確認するしかないということです。一応、コロナの「内部乾燥」などの追加ボタンも操作してみてその通りになっているようでした。
次に、下の画面の最下部の温度・湿度・明暗というところについてです。
なんと、スマートリモコンに温度・湿度・明暗センサーが付いているんです。
そして「マクロ」という機能があり、温度の条件付きでON/OFFしたり(「28℃になったら冷房ON」など)、タイマーも複雑に設定できるようです。
これらの機能が付いているものを今回テスト機として選びました。
使い込むと、屋根裏に上がらなくても、屋根裏の温度・湿度管理ができて、ある程度自動コントロールまでできるかも知れません。
この辺りはまだ使い込む時間が確保できず、検証ができておりません。
中途半端で申し訳ございませんが、今回のレポートはこのくらいにさせて頂きます。
・・・オマケですが、電源が入っているとスマートリモコン本体がとても熱くなるので、この温度センサーはホントに周辺の空気温度を示しているのか??ということが気になりました。
サーモカメラの温度計表面が28.5℃、温度計表示が26.6℃(サーモカメラ-2℃)に対し、
スマートリモコンの表面温度が40.9℃ということは、補正しても39℃くらいということになります。
で、スマートリモコンの温度表示は上述の通り28.3℃です。
ややこしいのですが、本体の温度が高くても温度を測れている(でも実際より2度ほど高め)のように見受けられました。
もっと使い込めば、癖もつかんで快適に使えるかも知れません。バリバリに使い込んでレポートさせて頂きたいところですが・・・
屋根裏に上がらず屋根裏エアコンをコントロールされたいお施主様はひとまずご参考にして頂ければ幸いです。
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