住宅業界の雑誌
雑誌への掲載の対応があります。
と言っても、文章は殆ど藤井社長が書きますし、
写真は妹尾さんや田渕さんが一眼レフで撮影されたものを
私がパソコンで切ったりこねたりしながら、掲載写真や文章を
出版社さんに渡して、仕上がりを確認したり打ち合わせをしたりします。
中には、プロのカメラマンさんやデザイナーさんに写真や文章を
お願いするものもあります。
雑誌に限りませんが、当社がメディアに最も期待することは、
命を守る住宅の性能の大切さや、空間をここまで心地よくできる、
ということを、大勢の方に伝えてもらいたいということです。
ただ、まだまだ本質的な性能が話題の中心になる消費者向けの雑誌は
ありません。これは、仕方のないことなのですが、住宅業界の消費者
向けの雑誌は、広告雑誌が大半を占めていることが背景にあります。
例えば、車の雑誌。それに、携帯電話やパソコンの雑誌などは、
製品の性能比較表が載っていたり、カタログ通りの性能が出ているか
負荷をかけて結果を比べたりして、消費者が生のデータで選ぶための
情報を掲載しています。
ドイツには、住宅に関しても、そういう雑誌があるようです。
ただ、広告収入がないため、雑誌自体の値段が高くなってしまい、
最初の数年は赤字で経営が苦しかったそうです。それが、徐々に
販売数が上がり、現在は黒字で経営ができているとのことです。
ところで、私もこの業界に入って、業界紙に目を通すことが多くなりました。
当社では、数冊の業界紙と業界新聞を購読しています。
中身を見ていると、消費者向け雑誌との差に驚かされます。
最高峰のQ値、C値を出している住宅の情報や、ドイツの最先端の
断熱仕様や部材、新たな法令や基準など、、、性能に関する情報が満載です。
そして、目を見張るといってもよいのは、不具合や不良に関する情報です。
先日見た例を挙げると「雨漏りしやすいプランの実例」や、「不具合の生じる
可能性のある断熱施工」などというテーマの記事です。
勿論、構造強度や、結露に関する内容なども掲載があります。
雨漏りや、断熱の不具合などという情報は、普通に家を建てようとしている
消費者向けのメディアで掲載されることは比較的少なく、なかなか中立的な
立場からの消費者向けの情報が出にくい業界であることを実感しています。
消費者の立場を経験してから、業界に入った者としては、こういった
性能比較や、不具合情報などの、専門誌に載っているような情報を、
消費者向けに取り扱うメディアもあって欲しいと思いますが、
なかなか少ないのが現状です。
オチがありませんが、そんな情報が載っている雑誌も、実は沢山あります、
ということをチラっとお伝えしたい心境です。
コメント