内窓(4)データ報告
ご報告をさせて頂きます。
元になるデータは、定期的に温度と湿度を記録してくれる
「データロガー」で記録した、寝室の窓のすぐ下の温度です。
上の写真の☆の場所あたりに、2月中旬~3月中旬に置いて記録をとりました。
(内窓の取り付けは、2月28日です。)
内窓を取り付けてから外も温かくなってしまったのですが、
取り付けの前後で外気温が近い動きをしている辺りを抽出して
ご報告します。
まず、内窓を付けていない、今年の2月8~10日の
3日間のグラフです。
赤が寝室窓下の温度で、緑が外気温(気象庁の岡山市のデータ)です。
次に、内窓を取り付けた後の、3月6~8日のグラフです。
外気温が下がる、日没から明け方までの効果を比較するため、
両方のグラフの□で囲んでいる時間帯(16時~翌朝10時)に
ついて、外と中の温度の平均を出しました。
内窓なし・・・外気温の平均2.9度、室内窓下の平均17.1度
内窓あり・・・外気温の平均2.3度、室内窓下の平均18.6度
ということで、外気温の平均が0.6度低い状況で、
室内の窓の下の温度は、1.5度高いという結果です。
部屋の状況を簡単に説明しますと、この部屋は寝室で、
室内の中心付近の温度は18~19℃程度です。
エアコンは室外の廊下に20℃設定で暖房運転していますが、
吹き出し口が部屋に向いていないので、エアコンが効くには
かなり時間がかかる場所です。
(なので、内窓がない時は外気温が下がるとコールドドラフトの
影響をエアコンが防ぎ切れておらず、窓の下は16度台まで下がる)
この結果からは、コールドドラフトが起こる場所で、1.5度程度は
気温の低下を防いでいると言えます。2週間ほどのデータをとりましたが、
全体をざっとみても、おおよそ1~2度程度の差があるように見えます。
(外気温が違うので、全体を集計しての比較が難しいのですが)
樹脂・アルミ複合サッシのペアガラスの手前に、樹脂サッシの
ペアガラスが付いたので、「トリプルガラスよりさらに1枚多く、
サッシも2重になり気密性も上がっている」と思えば、差が
あるのは当然ですが、特に寒くなる時間帯や窓の付近では、
体感でもかなりの差を感じることができます。
残るは、電気代です。
窓から遠くにある20度設定のエアコンの負荷が軽くなっているかどうか…
建物から逃げる熱の量が減っているはずなので、論理的には暖房負荷が減り、
エアコンの消費電力量は減っているはずですが、社長宅にあるような、
エアコンの電力量だけを計る設備を持っていませんので、来年の1,2月の
電気代の請求書を見て、総合的に判断するしかありません。
というわけで、電気代の比較は、また来年ご報告いたします。
皆様、覚えていてくださいねー。
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