地震に無関心?
先日、超制震住宅でおなじみの「アイディールブレーン㈱」
(制震テープ)の部長さんが来社されました。
岡山市で当社と理創ハウスさんが
施工店として登録していますので
理創ハウスの中野社長も
一緒に話をしました。
そのときの部長のお話ですが
震災後、全国の工務店から
問い合わせが殺到したそうです。
(今現在、生産が間に合わず納期は早くて5月末という状態)
・・・当然だと思います。
あの価格で、あの性能で、第三者機関からの
公式なデータや評価があって・・・。
特に、在来工法の木造住宅では
地震対策としては特に有効なはず。
それなのに、岡山県からの問い合わせは
3件。
しかも、津山・新見・落合と言った
比較的地盤の強い地域の工務店から
の問い合わせで、県南の軟弱地盤である
岡山市、倉敷市、笠岡市、県東部の
工務店からは、一切問い合わせが無かったそうです。
昭和21年に、岡山県東部で地震により死者が52人。
1200棟の建物や、橋が倒壊した事実があるにもかかわらず、
「岡山は地震がなくて良いですよね。」
と言ってのける、業界人や一般の方の
多いこと。多いこと。
瀬戸内海は、津波も来ないし、ほんとに災害の無い
平和な地域だと本気で思っている方が
ほとんどのようです。
岡山県が発表している 「ハザードマップ」 も
マグニチュード8.6 と言う設定で
東北のように 9.0 という地震が来たときのことを
全く想定していませんでした。
なので、再度マップを見直し、再検討すると
言うことです。
マグニチュード8.6 と9.0では
数字上では 0.4しか違いませんが
エネルギーは12倍という 凄まじい 「差」 が
あるのです。
何でもかんでも、「想定外」 という言葉で片付けられてしまう
非常時ですが、人間が想定しているものを
あっさり超えてくるのが「自然の力」です。
私たち、家を建てる側の人間は
コレでもかコレでもかといった 地震対策が当たり前に
なっていてちょうど良いくらいだと思っています。
確かに、コストとの絡みはありますが
そこにかけるコストを、デザインや設備にかけるのか
いざと言うときの安心・安全にかけるのか。
南海・東南海地震(今回の東北並み)がくるのは
この30年以内に70~80%と言われています。
一部では、この10年以内とも言う専門家も居ます。
しかも、彼らの間では二つの地震が
ほぼ同時に発生すると言うことも当たり前のように
なっているとのことでした。
たとえ、ライフラインが壊滅しても
いずれ復旧します。
しかし、建物が倒壊し、ご家族や自身が亡くなられてしまうと
復旧・復興どころではないはず。
あまりに、地震に関して無関心な岡山県民。
同じ岡山県民(生まれも育ちも)の私も含めて、今一度 「命を守る家」 とは
何かを真剣に考えていかなければならにと思います。
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