家の本を読む時には・・・
当社にも沢山ありますが ・・・
読んでいると、注意した方が良いと思われるものも沢山あります。
というのも、賢明な皆様はご存知かと思いますが、「広告本」の存在です。
住宅会社やフランチャイズ制を取っている住宅ブランドが、
自社の宣伝のために自費出版している本です。
本を出版することは悪いことではありませんが、読んでみると、
「結論ありき」だったり、「ちょっと強引では」と思われるような書き方で
自社の住宅を選ばせるような内容を書いてある本もあります。
つまり、自社の提案書を本の形にして出版しているものです。
例えば敵対している工法Aを否定したい会社の本には
「Aを使うと問題が起こる可能性があります」と書いてあります。
でも、可能性って、何%か書いてありません。
90%かも知れないし、10%かも知れない。
そして、自社で採用している工法については、
「問題が起こる可能性が0%」とは書いていません。
でも、何となく読むと、「Aが悪いから選んではいけない」
という印象が残ります。
私の認識では、住宅はとても難しいと思います。
工法や建材には様々なものがあり、建てる場所によっても異なります。
勿論、断言できるほど優劣が付けられるものもありますが、
結論が難しい工法や建材の優劣を論じる場合には、特に慎重に、
データや根拠も合わせて論じるべきだと思います。
そこを、日本語の(上手な)言い回しだけで結論付けている場合は、
本当かどうか、偏っている場合もあるため、ご注意頂きたいと思います。
藤井社長でさえ、「完璧なものを揃えており、改良するところが無い」と言わず、
「これまで調べた中で最も良いと思われるものを集めているが、
もっと良いものがないか常に考え続けている。あれば当然
入れ替えを考える」と言い、実際に日々進化し続けています。
それほど、完成されつくしていない住宅業界です。
簡単に結論を書いて、「この家がベスト!!」と言っている本を見ると、
「どれほど調べて、そんなに簡単に言い切れるの?」というのが本音です。
勿論、本当に優れた著者が、良い家を知らしめようとして出版している
本もあると思いますが、住宅に関連する本は、広告の要素がどれくらい
入っているだろう、どれくらい正直に事実を載せているだろう、
著者にメリットのあるデータや結論ばかりになっていないだろうか、と
頭の片隅に置きながら読まれることをお勧めいたします。
※先頭の画像はイメージのために付けましたので、
ブログの内容の広告本を示す意味ではありません。
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