新型陶性外壁の実験

2017/07/25
 

先日、久しぶりに新幹線で西方向に出かけました。

山口県です。

 

 

「新型陶性外壁」の耐火試験(簡易)のために 試験場に出向きます。

 

 

 

初めて降り立つ 「厚狭」という駅です。

どこか懐かしい雰囲気のある

そして、静かで のんびりした感じです。

 

 

新幹線が停まる駅ですが、「新倉敷駅」よりも 「相生駅」よりも

ずっとずっと のどかです。

 

 

 

試験場に向かう前に腹ごしらえと言うことで

駅前の飲食店へ。

 

 

良くも悪くも 昭和50年代の雰囲気で・・・・。

 

出てきたおしぼりの ほのかな酸っぱい匂いと

良く見ると 穴の開いて一部黒くなってる

年季の入った使い込んだアイテム。

 

 

 

間違いなく一度使用済みの竹の割りばしの

再利用(リサイクル?)があったり、

他にもいろいろ楽しい出来事がありましたが

社長はじめスタッフ誰もお腹を壊すことが無かったので

問題なかろうと・・・ 思い出の一つと言うことで。

 

 

 

 

 

で、到着したのがこちら。

 

 

 

堅苦しい名称とは裏腹に、担当者さんの柔軟で好感の持てる対応と

職員さんたちのテキパキな動きに ちょっとビックリ。

 

様々なカテゴリーの試験体がに対応し

有名なメーカーなどもここを使うそうです。

 

 

 

早速 事前に送っていた部材と新型陶性外壁を組み立てます。

 

 

 

コスミックの若手(?)スタッフ2名が

手慣れた感じで組み上げます。

 

 

試験場の職員さんが 約800度以上になる 「炉」に

試験体をセットします。

 

 

ウレタン断熱は未施工です。

石膏ボードのみの部分と、スタッド(ツーバイ材)が

ある個所とにそれぞれ 温度センサーを取り付けています。

 

 

センサーからの温度情報や、「炉」の中の温度は

モニタリングできます。

 

 

 

 

加熱する時間は30分。

次第に 白煙が上がってきます。

 

透湿防水シートや 一部木材が燃焼しているのでしょう。

 

 

 

のぞき窓から見る「炉」の中はこんな感じです。

少し色が濃く見える面が 「新型陶性外壁」です。

 

 

 

きちんと30分間加熱したところで、取り外し消化します。

「炉」から切り離したとたん 空気に触れるので

一気に炎が立上ります。

 

 

試験棟近隣の影響を考慮し、窓やシャッター類を締め切っているので

煙が蔓延し、温度も一気に上昇。焦げた臭いもハンパありません。

 

 

私は試験体を追っかけながら

動画撮影していましたが

視界は真っ白で よくわかりません。

 

 

 

水を掛けて、消火と冷却です。

 

 

縁の白いモノは 「不燃材」で「炉」との隙間から火が出たりしないように

貼り付けていました。

 

見ての通り、外壁材自体は全く損傷なく

割れもありません。

(触ると大やけどしますが。)

 

 

外壁材を外してみると、透湿防水シートは消滅していました。

胴縁は炭化していますが、アルミレールは溶融することなく

しっかり残っています。

 

アルミの融点は660℃ なので少し心配していましたが

842℃まで加熱しても外壁が守り抜いてくれました。

 

 

 

試験体を外した「炉」 の中ですが

丸い穴からバーナーの様に火を噴きます。

 

 

 

今回の実験で、30分の耐火性能は保有し、アルミレールにも影響なく

その他様々な貴重なデータを収集することが出来ました。

 

 

次回は今回の3倍以上のサイズと断熱材を施工した状態で

実験に臨みます。

 

真夏に灼熱の「炉」を使った実験でしたが

貴重な体験をさせてもらいました。

 

 

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

*

CAPTCHA