温熱環境測り隊

2016/12/01
先日は一人で東京の展示会に日帰り出張しましたが、

今回は社長と二人で東京大学に日帰りでした。

目的はフェイスブックでも少しご紹介しましたが、

温熱環境の研究等で住宅業界ではかなり名の通っておられる、

東京大学の前真之准教授の研究室に、全国のスーパー工務店

(高気密高断熱住宅に取り組んでいる工務店を表す前先生の造語)

が集まる会合への参加です。

 

 

今年から「全国住宅温熱環境測り隊」という活動が始まっており、

今回はその初顔合わせ&1回目の報告会・情報交換会でした。

 

事の経緯は今年の夏前にさかのぼりますが・・・

前先生から、福島・新潟・岐阜・大阪・鹿児島・岡山の

6県のスーパー工務店(自分で書くと手前味噌ですが)に

温度・湿度・CO2のデータロガー等が配布されました。

 

当社は2年ほど前から前先生と共同調査をするため、

沢山お借りしていたものを使っていますが・・・

とても小規模工務店では買えない高価な測定機器が

どんどん送られてくるので、緊張します・・・。

 

それをサンプリングしたいお宅にセットさせて頂くわけです。

置かせて頂いた皆様、ご協力いただきありがとうございます。

 

こうして集めた全国各地の高性能住宅の温熱データを

共有・情報交換して、知見を深め、より良い居住空間

づくりの議論を深めていきましょうという取り組みです。

 

今回はスケジュールの都合で全社集まれませんでしたが、

各地でフランチャイズなどの力を借りず独自で高気密高断熱に

取り組んでいる会社ばかりで、自社でデータも取り検討を

しているので、とても生々しい情報が飛び交い、内容が濃い

というか、ここまで「測定した事実に基づいた」議論ができる場は

初めてでした。

 

また、当社とは違う仕様でより良い温熱環境を追求して

研究している会社さんの発表もあり、

「そちらに進むと、そんなメリット・デメリットがあるのか」と

新たな発見があったりと、興味深い話が沢山ありました。

 

住宅業界でセミナーや会合があると、大半が

「売るため」「ビジネスのため」「会員になって」

という、お金の匂いがプンプンするものばかりです。

 

それと違い、この集まりがとても好感が持てたのは、

参加者がみなさん純粋に「よい住環境にするには」

ということに向かって問題意識を持って検討し、

議論できていたことでした。

 

前先生からも「これが特定の組織だとかいう話ではなく、

緩いコミュニティとして情報共有・議論していきましょう」

ということで、ビジネス臭さもなく意味のあることだけを

やっていけそうな雰囲気です。

 

 

これから冬の測定に向かってまた準備に入ります。

また節目にご報告させて頂ければと思います。

 

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