断熱材と結露
高気密・高断熱住宅においても壁体内結露には
必ず対応しなければなりません。
ヨーロッパ、及び北米からもたらされた高気密・高断熱住宅における
壁体内結露対策は冬季のみの対策で良く
冬季における室内の水蒸気を外壁内に侵入させないように
外壁の室内側に水蒸気を遮蔽するシートを施工すればよかったのですが
日本では冬期だけでなく、梅雨から夏期にかけて外部から
壁体内に侵入してくる水蒸気(夏型結露)に対しても対策する必要があります。
特に5年~6年前から湿度の高い時期が長くなり
夏型結露の被害も散見される様になりました。
この夏型、冬型両方の結露に対して一番単純で効果的な方法は
水蒸気の侵入しにくい断熱材を使用することです。
コスミック・ガーデンではA種2H(冷蔵倉庫などに使用)
の現場吹付硬質ウレタンフォームを使用しています。
A種2Hの断熱材は水蒸気を通しにくいのですが、
全く通さないわけではないので、壁体内の結露の危険性があるかどうかは
ドイツのフラウンホーファー建築物理研究所の開発した
WUFI(非定常熱湿気同時移動解析プログラム)で安全性を確認しています。
ところで、コスミック・ガーデンが使用している現場吹付硬質ウレタンフォームと
最近よく使用されている100倍発砲(水発泡)のウレタンフォームは
まったく物性が異なり100倍発泡のウレタンフォームは
水蒸気をグラスウール、ロックウール等の繊維系断熱材と同じ程度の通しやすさと考えて
使用方法を考える必要があります。
※30倍発泡ウレタンの吹付の様子。
吹いては乾かして3~4層のスキン層を形成し、熱と湿気を限りなくシャットアウト。
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