輻射暖房、冷房

室内に居る時に人が感じる体感温度は

床、壁、天井、の表面温度に室内の室温(空気温度)

加えて2で除(割)した数値と言われています。

体感温度={(床、壁、天井)の表面温度+室温}/2

ここで冬に体感温度を24℃にしようとする場合

床、壁、天井の表面温度が15℃の時には

室温を33℃にする必要があります。

そして、室温(空気温度)によって暖かさを感じます。

これが高気密・高断熱ではない一般の住宅です。

これに対して高気密・高断熱住宅で体感温度24℃を得ようとする場合

床、壁、天井の表面温度と室温はほぼ同じなので

床、壁、天井の表面温度も室温も24℃となります。

この時、体は室内空気から暖かさを感じるのではなく

床、壁、天井からの輻射で暖かさを感じます。

これが輻射暖房です。

夏の場合、一般の住宅で体感温度26℃にしようと思うと

一般住宅では床、壁、天井の湿度が29℃とすると

室温は23℃にまで冷やす必要があり、室内空気によって

涼しさを感じることになります。

それに対し、高気密・高断熱住宅で体感温度26℃を得ようと思うと

床、壁、天井と室温に差がほとんど生じないので

室温は26℃となります。

この時の涼しさは、床、壁、天井からの冷輻射により得られます。

これが、輻射冷房です。

ですから、高気密・高断熱住宅の暖冷房は

輻射暖房、輻射冷房と言えます。

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