CLT見学その2
施設にご案内いただきました。
本日は真庭市役所の方もご同行頂いて、
詳しいガイダンス付きでした。
3か所周り、たくさん写真がありますので、ドンドン進めます。
最初は「木テラス」というCLTで作られた休憩所兼公衆トイレ。
天井のナナメ使いのCLTがデザイン的にも構造的にも斬新で、
構造計算は苦労されたとのこと。
前回も書かせて頂いた通り、CLTは本来は構造材です。
上の写真のように土台の上に乗っている部分が構造。
左の被っている部分も木を使っているので紛らわしいですが
この部分は外壁材、化粧材ということで他の材でも良いという
ことです。補助金が出てPR目的や実験要素もあり木材仕様
だそうです。
数メートルのベンチだからか、端が数ミリ空いています。
最初はくっついていたそうで、木が痩せたのだと思われます。
CLTの壁をくりぬいています。断面が見えるのは面白い
のですが構造材なので今回は特別にデザインでということで・・・
さて、次は大きな建物です。
こちらはCLTは使われていませんが、大断面集成材
という材料を用いた、大規模木造建築の建物の事例として
見せて頂きました。(「真庭市 落合総合センター」です)
とてもごっつい梁ですね~。
柱も地元のヒノキなどよい材料がふんだんに使われています。
中に入ると、かなりの大空間です。
内部も木材ばかりです。
ですが、よく見ると木材同士のつなぎ目は金属部品が
使われています。聞くと、こうしなければ構造計算が
大変(金属部分が先に壊れる計算の方がしやすい)とのこと。
日本の木材に対する研究は、戦後から止まってしまい
あまり進んでいないという背景もあるとのこと。
それにしても、木が多い空間は何かすがすがしいですね。
コスミックでも床・建具・階段・見切り材・窓枠あたりで
木が視界に入る量は多いですが、天井まで木で覆われると
かなりの量になります。
写真では表現しにくいのですが、木の量が多い大空間は
かなり気持ちが良いです。
窓は特注のペアガラスです。さすが県北ですね。
暖房は木質燃料(ペレット)を燃やしているとのこと。
床下に温風が流れていて、吹き出し口がありますが、
床自体も温まって輻射暖房にもなっています。
木質燃料を燃やすボイラー施設もありました。
バイオマスエネルギーと書かれていますね。
地産地消のエネルギーです。
ボイラー室の裏に回ると、木の樽がありました。
本当に木で水密構造の樽を作っているそうで、
日本で1社しか作れるところがないそうです。
しめ縄?が特注の金属ボルト製です。カッコイイですね。
帰り際、立派なヒノキの柱が灰色になっている場所が
気になりました。
上を見上げると・・・
庇(ひさし)が短い面に雨があたり、木が痛んでいる
ようでした。やはり庇は大切です!!
この後、一番お気に入りになった小学校と保育園にも
案内して頂いたのですが、ちょっと長くなりそうなので
次回ご報告いたします。
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