追い込まれる業界の現状
今、日本中の建築現場が
困っています。
職人不足、資材不足が日増しに
顕著になってきています。
(売り上げだけは過去最高な
数字をたたき出していますが・・・)
それでも、今年3月までに
完成させなければと、「突貫工事」という
言葉を超えてしまうくらいのスケジュールで
進んでいます。
木材や合板類も、東日本大震災直後のように
大手メーカーや商社が押さえてしまい
一般市場に流通する絶対量が減り
注文から納品までの時間がかかる、もしくは
読めないという状況です。
職人不足や工期不足の中
それでも、大手ハウスメーカーでは
常識外れの無理・無茶は少ないようですが
問題は、中堅どころや、ビルダーと
呼ばれる建築屋で、周りにいる職人さんたちから
聞いて耳を疑いました。
岡山市北区内のある分譲地。
基礎のコンクリートを打設した次の日
型枠を外し、その次の日には土台敷き込み〜
建て方工事にかかったそうです。
![DSC_1698](https://cosmic-g.jp/wp-content/uploads/blog_seno/photos/2014/01/DSC_1698-400x268.jpg)
当該現場とは関係ありません。
通常、コンクリ打設後、型枠のまま
4日間は養生期間として取ります。(少なくても
コスミックはそれ以上置きます。)
固化剤などケミカルを混入することで
固まる速度を早くすることは
可能ですが、この寒い時期
固まるのにも時間はかかります。
上記の工程の無理具合と言うのは
お客さんには解りにくいのかも知れませんが
例えていうと、昨日生まれたばかりの
赤ちゃんに、いきなりランドセルを背負わすような
もので、ありえないくらい無茶なコトです。
その現実を見ていた職人さんたちも
「おいおい・・・大丈夫なんかあー」
「この現場には、応援としては入るけど
頭を張って 仕事するのは怖くてできんわ・・・」
「他にも有るんで・・・こんなトコ。」
と言っています。
こんな現状に 一番迷惑を被るのは
施主さんです。
消費税の期限も大事ですが
そのために、欠陥住宅を掴まされては
元も子もありません。
3%→5%になった1997年3月に
おかしな施工の住宅が大量発生したのを
思い出します。
また、現在大量の受注残を抱えていても
あまりの工期の不透明さに
キャンセルをされる工務店やハウスメーカーも
続出のようです。
それを恐れて、無理な工期で工事を終わらすと
後にその反動やクレームが大きくなってやってきます。
下手すると、倒産にまで追い込まれる事態も
想像できます。
施主さん、施工業者、下請け・職人さんたち。
みんな いい事は有りません。
業界全体が、想像していたよりも
深刻な昨今の状況。
普段よりも 一段と冷静に
対応しなければならないと思います。
お施主さんも・・・・。
建設業者の社長さんも・・・・。
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