追い込まれる業界の現状

2014/01/14
 

今、日本中の建築現場が

困っています。

 

職人不足、資材不足が日増しに

顕著になってきています。

 

(売り上げだけは過去最高な

数字をたたき出していますが・・・)

 

 

 

 

 

それでも、今年3月までに

完成させなければと、「突貫工事」という

言葉を超えてしまうくらいのスケジュールで

進んでいます。

 

木材や合板類も、東日本大震災直後のように

大手メーカーや商社が押さえてしまい

一般市場に流通する絶対量が減り

注文から納品までの時間がかかる、もしくは

読めないという状況です。

 

 

職人不足や工期不足の中

それでも、大手ハウスメーカーでは

常識外れの無理・無茶は少ないようですが

問題は、中堅どころや、ビルダーと

呼ばれる建築屋で、周りにいる職人さんたちから

聞いて耳を疑いました。

 

 

 

岡山市北区内のある分譲地。

基礎のコンクリートを打設した次の日

型枠を外し、その次の日には土台敷き込み〜

建て方工事にかかったそうです。

 

 

当該現場とは関係ありません。

 

 

通常、コンクリ打設後、型枠のまま

4日間は養生期間として取ります。(少なくても

コスミックはそれ以上置きます。)

 

 

固化剤などケミカルを混入することで

固まる速度を早くすることは

可能ですが、この寒い時期

固まるのにも時間はかかります。

 

 

 

上記の工程の無理具合と言うのは

お客さんには解りにくいのかも知れませんが

例えていうと、昨日生まれたばかりの

赤ちゃんに、いきなりランドセルを背負わすような

もので、ありえないくらい無茶なコトです。

 

 

その現実を見ていた職人さんたちも

「おいおい・・・大丈夫なんかあー」

「この現場には、応援としては入るけど

頭を張って 仕事するのは怖くてできんわ・・・」

「他にも有るんで・・・こんなトコ。」

 

と言っています。

 

 

こんな現状に 一番迷惑を被るのは

施主さんです。

 

消費税の期限も大事ですが

そのために、欠陥住宅を掴まされては

元も子もありません。

 

3%→5%になった1997年3月に

おかしな施工の住宅が大量発生したのを

思い出します。

 

 

また、現在大量の受注残を抱えていても

あまりの工期の不透明さに

キャンセルをされる工務店やハウスメーカーも

続出のようです。

 

 

それを恐れて、無理な工期で工事を終わらすと

後にその反動やクレームが大きくなってやってきます。

 

 

下手すると、倒産にまで追い込まれる事態も

想像できます。

 

 

 

施主さん、施工業者、下請け・職人さんたち。

みんな いい事は有りません。

 

 

業界全体が、想像していたよりも

深刻な昨今の状況。

 

 

普段よりも 一段と冷静に

対応しなければならないと思います。

 

お施主さんも・・・・。

建設業者の社長さんも・・・・。

 

 

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