構造
2022年1月、政府の地震調査委員会によると南海トラフ巨大地震は40年以内に90%の確率で発生すると発表されました。構造強度は、あなたとあなたのご家族の命を守る最も大切な性能です。
コスミック・ガーデンの構造
- 耐震強化型ツーバイシックス工法(コスミック基準)
- 構造計算による木造枠組壁工法の耐震等級2以上(≒在来工法による耐震等級3)(コスミック基準)
- 耐震実験で震度6強でも安心して住めることを確認済(コスミック基準)
- 浸水被害や湿気に強い使用環境Aの集成材を使用
- 整然とした電気配線でメンテナンスも容易(コスミック基準)
耐震強化型ツーバイシックス工法で
大地震でも安心(コスミック基準)
- 柱と面で支える構造で、大地震でも家が歪みにくいツーバイシックス工法
- 梁を2本にしたり、ころび止めの数を増やすなど独自に強化
- 独自に強化した結果、使用する構造材の量は一般的な木造軸組工法(在来工法)の2倍以上
- 使用するクギや金物の量を一般的なツーバイシックスよりも多く使用して強化
- ビルシュタイン社の制振ダンパーがオプションで選択可能
構造計算による木造枠組壁工法の
耐震等級2(コスミック基準)
許容応力度計算という高度な構造計算で木造枠組壁工法(ツーバイシックス)の耐震等級2以上を基準としています。計算上、強度の強い木造枠組壁工法の耐震等級2は、木造軸組工法の耐震等級3と同等となります。
等級 (低<高) | 耐震等級1 | 耐震等級2 | 耐震等級3 |
---|---|---|---|
耐震性能 | ・建築基準法レベル ・震度6〜7でも倒壊・崩壊しない | ・建築基準法レベルの1.25倍 ・震度6〜7の1.25倍の地震でも倒壊・崩壊しない | ・建築基準法レベルの1.5倍 ・震度6〜7の1.5倍の地震でも倒壊・崩壊しない |
大地震時の 建物の強度 | 傾いてでも倒壊・崩壊を避け命を守る | 一定の補修程度で住み続けられる | 被害を最小限に抑え、生命と財産を守る |
建物 | 一般住宅 | 学校や病院など避難所となる建物 | 消防署や警察署など災害の拠点となる建物 |
家づくりのプロフェッショナルの声
トニフォー・ティー・エス株式会社 技術部 水原知浩氏
同じ耐震等級3でも、コスミックは他社とは比較にならない。レベルが違いますよ、っていうくらい違いますね。
耐震実験で震度6強でも安心して
住めることを確認済み(コスミック基準)
専門業者の協力のもと2011年より完成邸の延べ5棟で耐震実験を行い、震度6強にたびたび遭遇しても安心して住み続けられることを確認しています。特に、強度の高いハコ型の家では、震度7でも損傷の危険が無いとの結果を得ています。
※耐震実験:2階に、重さ100kgの起震機を振動させ、様々な周波数の揺れを発生させる
※窓の多い南面、東面は震度7強で軽微な損傷の可能性。窓の少ない西面・北面は震度7強でも損傷無し
※ただし現時点では震度7以上は無い(震度8は存在しない)ため、実際は震度6の倍程度の加速度でも損傷無し
※震度6弱:250~450ガル、震度6強:450~800ガル、震度7~:800ガル~
使用環境Aの集成材を使用しているので
浸水被害も大丈夫
構造用の集成材は全て「使用環境A」の木材を使っています。
使用環境にはA・B・Cの3種類があります。使用環境Aは「屋外」、使用環境B/Cは「屋内」での利用を想定しているため「接着剤の耐水性能」に違いがあります。
接着材 | 耐水性 | 床上浸水への対応 |
---|---|---|
使用環境A | ◎ | 水に浸かっても接着性能が低下しにくく 構造材としての機能が失われにくい |
使用環境B | △ | 水に浸かると接着性能が低下し、 構造材としての強度が下がる可能性がある |
使用環境C | △ |
例えば、集中豪雨などで構造が水につかってしまうと、使用環境B・Cの集成材では接着材が弱まって板同士が剥がれやすくなり、構造を弱める恐れがあります。
豪雨被害は他人ごとではありません。住宅を建てる際には、ハザードマップで浸水リスクを必ず確認し、「使用環境A」の構造用集成材を使用されることをお勧めします。
整然とした電気配線でメンテナンスも容易
(コスミック基準)
内壁ができてしまうと見えなくなってしまう配線だからこそ、どの位置に何があるか整理されていればメンテナンスも容易になります。これが意外とできていません。まず配線が斜めに蜘蛛の巣状にならず、縦横方向に整然と配線されていること。そして、接続部分はクリアカプセルで埃を防いでショートや発火を防止しています。構造見学で確認してみましょう。
家づくりのプロフェッショナルの声
西本電業 西本代表
コスミックは求めるレベルが高すぎるんです。でもそれが私の基準になってる。求められるのは「仕事の質」や「お客さんに対する気持ち」です。
教えてコスミック博士
木造枠組壁工法(ツーバイフォー、ツーバイシックス)は、木造軸組工法に比べて間取り変更などリフォームがしにくいと聞きますが、本当ですか?
木造枠組壁工法は構造強度の基準が高いため、間取りに制約があるように見えますが、構造を検討すれば強度を確保したうえで要望に沿った提案ができます。木造軸組工法の方が制約が少ない(柱や壁が減らせる)とすると、それだけ強度も下がっているということを理解しましょう。
「壁量計算の方が簡易な分、より安全を見て余分に壁量を増やすため、結果的に構造計算したものよりも強くなる」と言われたのですが?
余分に壁を多く配置すれば壊れないという単純なものではなく、瓦の重さや風圧など、様々な計算をしたうえで、必要な所に必要な壁と柱を適切に配置する「構造計算」をしなければ確かな強さは確保できません。
同じ耐震等級3でも「性能表示計算(壁量計算)」と「構造計算」の2種類が存在し、しかも強度が異なるという驚きの事実があります。下記のグラフの通り、「性能表示計算による耐震等級3」の家は、「構造計算による耐震等級2の家」よりも地震に対する強度が弱いことが分かっています。
2016年6月の熊本地震(最大震度7)では、壁量計算だけで耐震等級2を取得した住宅が倒壊してしまいました。本来、耐震等級2は震度6強~7の大地震でも補強すれば引き続き住むことができるはずのレベルであったことから、業界でも話題となりました。
耐震等級2で設計した住宅Aと2000年基準の住宅Bにおける被害の様子。Aは南西側に倒れ1層崩壊した。Bは西側に傾いて隣家との間にある塀にぶつかっており、崩壊は免れた(写真:宮澤健二)
基礎
大地震でもしっかりと構造を支えられる強い基礎が必要です。
基礎の強さは、基礎の「高さ」や「厚み」、「鉄筋の太さ」や「配置間隔の狭さ」、また、構造を支える「立ち上がり部分の面積の大きさ」で判断できます。
コスミック・ガーデンの基礎
「ベタ基礎工法」を「構造計算」で確かな強度にした「耐震強化極太基礎」。錆びないアンカーボルトと組み合わせることで、構造を一生支え続けることができるので、大地震が起こっても安心して住み続けることができます。
- 耐震強化型ベタ基礎工法(コスミック基準)
- 基礎の立ち上がり部分の面積は、一般的な基礎の1.5倍(コスミック基準)
- アンカーボルトやナット類は、海中でも10年錆びない溶融亜鉛メッキ処理(コスミック基準)
耐震強化型ベタ基礎工法
(コスミック基準)
一見しただけで、頑強さが伝わるほど頑強。建築現場のご近所の方からは「何階建てが建つの?」「本当に住宅の基礎なの?」と聞かれることもしばしばあります。
また、基礎の高さは、洪水ハザードマップを確認しながら必要な高さを決めています。
コスミック基準の基礎の強さ(建築基準法対比)
チェックポイント | コスミック基準 | 建築基準法 | 強さ |
---|---|---|---|
立上がり幅 | 150~200mm | 120mm | 125~170% |
基礎の高さ | 450mm以上 | 400mm | 110% |
根入れの深さ(地中部分) | 295mm | 240mm | 123% |
鉄筋(主筋)の太さ | 直径16mm | 直径13mm | 123% |
鉄筋(腹筋)の太さ | 直径13mm | 直径9mm | 144% |
鉄筋(あばら筋)の太さ | 直径10mm | 直径9mm | 111% |
あばら筋の配置間隔 | 200mm | 300mm | 鉄筋量150% |
構造を直に支える
基礎の立上がり部分の面積は、
一般的な基礎の1.5倍
(コスミック基準)
基礎が立上がっている部分(オレンジ色)は、構造を直に支える非常に重要な場所です。基礎の立ち上がり同士の間隔を1.82m以上(緑矢印部分)空けない独自ルールを設けることで、より広い面積でしっかり構造を支えています。
アンカーボルトやナット類は、海中でも
10年錆びない溶融亜鉛メッキ処理
アンカーボルトは、基礎と構造を固定するための太いボルトのことです。
万が一アンカーボルトが錆びてしまえば、地震の際に構造を支えきれずに折れてしまいます。海中に建設する構造物に使用されるほど錆びに強い「溶融亜鉛メッキ処理」で将来も安心です。
家づくりのプロフェッショナルの声
ベースワークス 秋久代表
構造計算をした基礎は岡山ではほとんど見かけません。コスミックの基礎の現場を見た人はだいたい驚いて、ビルでも建つのか、と聞かれますね。
教えてコスミック博士
基礎工事が雨ざらしでアンカーボルトの根本にうっすら錆のようなものが見えます。大丈夫でしょうか?
住宅会社に状況をしっかり確認してもらう必要があります。万が一アンカーボルトが錆びている場合は、何らかの対応が必要となります。(要確認)
基礎に錆のよう痕跡がついているのを見かけることがありますが、大丈夫ですか?
基礎の「水切り」が錆びていることが考えられます。「水切り」は、基礎の内側に雨水が侵入するのを防いで劣化を防ぐためのもの。「水切り」に鉄板を使用していれば、塗替えや取替工事が必要となります。コスミック・ガーデンでは、高耐久ステンレス製の水切り板金を採用しているため、錆びて困ることはありません。
床下エアコンの風を循環させるために、基礎の立ち上がりをできるだけ減らしたほうが良いと言われました。「耐震等級3を取得しているから大丈夫」とのことですが、本当に大丈夫でしょうか?
強度が心配な方は、住宅会社に「基礎の構造計算の有無」を確認してみましょう。同じ耐震等級3でも「性能表示計算(壁量計算)」と「構造計算」の2種類が存在し、しかも強度が異なるという驚きの事実があります。
下記のグラフの通り、「性能表示計算による耐震等級3」の家は、「構造計算による耐震等級2の家」よりも地震に対する強度が弱いことが分かっています。「構造計算をしていますか?」必ず確認しましょう。
実際に、2016年6月の熊本地震(最大震度7)では、性能表示計算(壁量計算)だけで耐震等級2を取得した住宅が倒壊してしまいました。本来、耐震等級2は震度6強~7の大地震でも補強すれば引き続き住むことができるはずのレベルであったことから、住宅業界を震撼させました。
耐震等級2で設計した住宅Aと2000年基準の住宅Bにおける被害の様子。Aは南西側に倒れ1層崩壊した。Bは西側に傾いて隣家との間にある塀にぶつかっており、崩壊は免れた(写真:宮澤健二)
もともと地震と火災に強い木造枠組壁工法を「構造計算」で確かな強度にした「耐震強化型ツーバイシックス工法」。「耐震実験」で安全性も確認しているので、南海トラフ地震のような大地震が起こっても安心して住み続けるこができます。